どうもこんにちは。今日は高専についての話です。そもそも高専と言っても高専って何?という人もいると思うので高専についてちょっと説明しておきます。
高専とは
高専とは高等専門学校の略です。中学を卒業してから高等学校に入る人が多いと思いますが、中学を卒業してから高校に行かずに入学するのが高等専門学校です。
高等学校(いわゆる高校)は3年間で卒業して進学なり就職なりすることが大半ですが、高専の場合は中学を卒業してから基本的に5年間通います。そして、そのあとは就職することが多いのですが、大学の専門課程から編入する人もいます。実際に東大にも3年生から編入してくる高専出身の人結構います。
高専では何を勉強するかというのは様々あると思いますが、主に理科系の専門技術です。機械や電気、情報系の技術を集中的に勉強するというのが主流です。
高専のイメージは湧きましたか?これを読んでいる人はほとんどが高校生以上の人が多いと思うので、今から通うということはほとんどないとは思いますが、将来自分の子供や部下が高専出身であるという状況もあるかもしれないのでこれから先も読んでください。
高専から東大!?
先述のように高専を卒業して東大に入る人も一定数います。
通常東大は高校を卒業して一般入試や推薦入試で入学するのがほとんどですが、留学生の受け入れと同様に高専生の編入も受け入れています。その場合は3年生からの編入(詳しくは調べてみてください。授業自体は2年生から受けているそうです)となります。
そして、彼らは普通の東大生よりも高い技術を持っていることがほとんどです。なぜなら東大には進学振り分けという制度があり、専門的な勉強を始めるのは大学3年生になってからなのですが、彼らは16歳の時からすでに勉強を始めているのです。すぐに追いつけるわけがありません。
このような理由で高専を卒業してからは就職するのが大半らしいですが、東大などの大学に専門課程から入学するということもあります。そして、その高い技術力から東大生に尊敬されることも多いので、東大生に尊敬されたい人は是非目指して見ては?
なぜ高専に将来性を見出しているのか
ではここからが今回の記事の本質です。なぜ僕が高専出身者が日本の技術、そして世界の技術(テクノロジー)を切り開いていくのかを述べようと思います。
まず、人間がここ数十年でありえないほどのスピードでテクノロジーを向上させてきたのは説明が不要ですね。
ニュートンが生きていたのが1700年周辺(運動方程式を発見しました)
アインシュタインが相対性理論を発表したのが1900年周辺
初代マッキントッシュが発売されたのが1984年(今でいうMacのことです)
そして人工知能の研究が発展し、今やがんの発見を医師の平均以上に精度よく当てられているのが現在です。
こう考えてみるとテクノロジーが加速度的に進歩しているのを感じませんか?ニュートンからアインシュタインまで200年もかかっているのに、アインシュタインから人工知能まで100年ちょっとですよ。想像できないくらいのスピードですよね。僕は時々、この技術の進歩に思いを馳せて感傷に浸っています。
というのはおいておいて、テクノロジーの進歩の速さは目を引くものがありますが、それを進歩させているのもまた人間です。テクノロジーの最先端にいる人は生まれてから10年ちょっとで小学校の算数を終え、中学校で二次方程式を解くことをマスターし、高校で運動方程式を理解して・・・というようなペースで技術の最先端に追いつくことができるのでしょうか?
僕の話をちょっとしましょうか。僕が東大に入るまでに勉強してきたことをおおよそ紹介します。
小学校は普通に勉強してました。中学受験をしましたが、それを超える勉強はしてこなかったです。中学高校の5年間で中学高校の6年間分の勉強を終えて、最後の一年は東大受験に向けた勉強を悠長にしていました。
そして大学に入ってから1年半は教養学部で英語とか物理とか数学とかをなんとなく勉強していました。そして、20歳になってちょっとしてからようやく、専門的な勉強を始めるに至りました。
こう考えてみると技術の進歩のスピードにはがんばれば追いつけるかもしれませんけど、東大生で時代に追いつくのがやっとのことなのです。ましてや大学に入ってからようやく専門的な勉強を始める他の大学の学生はどうなのでしょうか?
結論を言うと、今の時代だからなんとか勉強し続ければテクノロジーの最先端に追いつくことはできるかもしれないけど、これからもっと技術が進歩していくと、今の日本の教育制度の中の小学校→中学校→高校→大学→大学院というルートでは技術を大きく進歩させるような発見は研究はそろそろできなくなると思うのです。
なぜならここ数百年で天才たちが進歩させてきたものを一人の人間が(その人たちの手を借りながらも)先頭までたどり着くには80年という人生では短すぎるからです。
だからこそ、技術を進歩させようと考えている人は高専に行こうとは考えなくても、少しでも早く専門的な勉強を始めるべきだと考えています。
東大というのは先述の通り、進学振り分けというものがあるので大学2年生の夏までは教養科目という広く浅い勉強をさせられます。もちろんその重要性もわかるのですが、そのような教育方法では技術を圧倒的に前に進められるような人間は育たないと考えています。なんといっても時間が短すぎる。
ですのでこれから世の中においてより求められるのは高専出身の技術者なのだと思います。我々が悠長に世界史とか日本史とか国語とか学んでいる間に、彼らは最先端の技術に追いつこうと必死に勉強しているわけですから(別に全ての人がこうしろというわけではありませんし、世界史や日本史を学ぶ人がいなくなってはいけないとも思っています)彼らが求められるのは当然ですよね。
ということで高専生が強く求められる時代がいつ来るのかは正確にはわかりません。学校教育自体が限界を感じて全ての中学高校で専門的な教育を始めるのかもしれませんからね。プログラミングの必修化もその一部なのではないかと考えています。
ということで将来今までの教育制度では補いきれないくらい科学が進歩したらどうなるのか東大生が考えてみたという記事でした。皆さんも考えてみてください。
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