どうもこんにちは。今日はNewsPicksでこんな記事を見つけました。
”お金が貯まる人”の習慣 キーワードは「身体を動かすこと」
というものです。正直こういうタイトルはあんまり好きではありません。なんか統計のあやを使っているようで本文をしっかり読まないと信じられないんですよね。ちょっと統計のあやについて説明しますね。
これは有名な話なのですが、ある学者が調べたところ、アメリカの犯罪者のうち98%が逮捕される前の24時間以内にパンを食べていたそうです。ではパンといのは犯罪を引き起こす凶悪な食べ物なのでしょうか。
答えはNOですよね。大学で統計の勉強をするとこういう話がまず最初に出てくると思います。みなさんは正直、このくらいあからさまなレベルだったら笑えるかもしれませんが、巧妙に作られた記事ではみなさんも知らず知らずのうちに統計のあやに騙されてしまうことがあるのです。
だからこのような断定的な記事を見る時は気をつけましょうということが私がまずみなさんに伝えたいことです。ただ、今回紹介する記事が詐欺だと行っているわけではありません。
今回の記事のタイトルを見て体を動かそうと思った人、高校数学Aをやって見てください。論理と集合のところです。何が言いたいかと言うと今回の記事のタイトルの論理構造は
「お金が貯まる人」ならば「体を動かしている」
のであって
「体を動かしている」ならば「お金が貯まる」
とは言っていないのです。論理学用語でいうと「逆」ということですよね。つまり、この記事を見て「お金を貯めたいから体を動かそう」というのはダメなのです。いや、体を動かすこと自体は良いのですが。
つまり、この記事の言っていることは「すでにお金が貯まっている人って体を動かしているんだよね、いや、体を動かしたらお金がたまるわけじゃないから、君たちが体を動かしても無駄だよw」ということです。後半は僕の悪意の塊ですが、そう受け取ることもできます。
この記事の内容については深くは触れません。なんか運動することの効用が書いてありました。それと金持ちを結びつけているという感じですね。
みなさん、記事のタイトルを見て安易な解釈をしないでください。
「みんなが憧れるもの(今回なら金持ち)」ならば「誰でも簡単にできること(今回なら体を動かす)」
という構文は決して
「誰でも簡単にできることをする」ならば「みんなが憧れるもの」になれる
というわけではありません。みなさん、是非目を覚まして見てください
といっても先ほども言いましたが、体を動かすことはいいことなので、その記事を読むとお金持ちにはならなくても健康にはなれます。
本当にお金持ちになりたい人はこの記事を読んでみましょう。それでは!
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